柿渋


補強・防腐・防水ができる天然素材

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柿渋は我が国では古くから竹、紙、漁網、布、木の補強材、防腐剤、防水材として使用されてきました。
これは柿渋が容易に不溶性の強靭な皮膜を形成する性質を利用したものです。
近年、化学製品の氾濫する中、一方では天然物志向が強く要望され柿渋の存在が再び注目されています。
薬品としての作用は高血圧予防、二日酔いの防止、やけど、切り傷、発がん抑制作用などに効用があります。また、柿渋タンニンを利用して、化粧品素材、醗酵食品の除タンパク材、重金属の吸着剤、アルカロイドの吸着剤として天然柿渋が実用化されています。
この柿渋を杉の木に塗ると色を整えるだけでなく、「酸化抑制機能」「抗菌作用」「脱臭作用」「防水効果」があり、当社では『玄関杉板』『トイレ腰張り』などへの利用をお勧めしています。

柿渋(かきしぶ)とは?

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渋柿の未熟果を擦り潰して搾汁して、発酵させ濾過したものが「柿渋(かきしぶ)」です。
柿渋は化学物質を含まず、また生成に化学物質を一切使用しませんので地球環境に優しい天然塗料です。
柿渋液の中に含まれる柿タンニンには防水、防腐、防虫、防カビ効果があり、塗布することで効果を発揮します。
江戸時代以前の昔から、そのまま木に塗布したり、弁柄(赤色顔料の一種)と混ぜ合わせて塗料として使われてきました。
美色効果と防虫効果を期待して家具などに塗られるのが一般的でしたが漆塗りの製作過程でも使用され、漆を塗る前に渋を塗り、高価な漆の吸い込みを少なくする効果もあります。
また、補強材として布や紙に塗って使われることもあり、和傘に塗られている塗料も柿渋が主流で、防水塗料として用いられていました。同効果を目的に漁村では柿渋を魚網に塗布して使用していたようです。
このように、柿渋は昔から一般的に使用されてきた塗料です。最近は高機能の化学塗料が普及していましたが、昔はあまり無かった「アトピー性皮膚炎」「アレルギー」等の症状を訴える人々が急増し、その原因が化学物質による室内環境汚染であることが解ってきました。いわゆるシックハウス症候群などです。
昔の家は風通しも良く室内に化学物質はほとんどありませんでしたが、最近の室内は外部と遮断(高気密化)し化学物質が充満している状態で、健康に悪影響をすことが予想されます。
シックハウス症候群の原因とされるホルムアルデヒド等の化学物質を吸着する働きや抗菌作用のある柿渋は、何百年という歴史をもつ塗料で人体に無害ということが証明されています。

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