伝統工法


伝統工法とは?

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日本には古くから木の家を造る大工の職人がいました。法隆寺が立てられたのが、1,300年前、昭和の大修理で檜に鉋(かんな)をあてると、檜の香りが漂い、木はまだ生きているといわれました。さらに約6割は創建当時の材料のまま使われるという木の生命力と日本古来の技術があり、その技術は地域の機構や風土に調和したかたちで棟梁から弟子へと伝えられてきました。

昔ながらの職人の仕事がきっちり出来る大工がいてこそ、建てる事ができる家があり、『木と木の組み合わせ』による『伝統構法(伝統工法)』と呼ばれる建築構法がそれです。
現在、我が国では住宅のほとんどが木造軸組構法と呼ばれる方式ですが、伝統工法を簡略化・発展させた構法で、在来工法(ざいらいこうほう)とも呼ばれています。伝統構法はわずかしかありませんが、当社が目指すのは、年月とともに趣が深まり、美しさとして熟成されていく、そのような家です。

伝統工法の特徴

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「木」と「木」をつなぐ

木が本来持つ特性を生かし、梁と梁とは継ぎ手で結び、込み栓を打ち込み、柱と柱は通し貫でくさびと込み栓で固める。

束石の上に乗せる

『石場立て』柱の根元をアンカーボルトで緊結せず、束石の上に乗せる構法。束石構法とも呼ばれます。

土壁で覆う

土壁の住まいは湿気を低減し、自然素材なのでシックハウスなどは無縁。断熱効果が肌で感じる程大きく、耐火性能・耐震性能も高い。

貫工法

貫工法とは、柱と柱を横木で貫いてつないだ木造の伝統工法で、鎌倉時代に禅宗建築とともに中国から伝えられたといわれています。筋交いと構造用合板で耐力壁を固める現在の木造軸組工法と比べると、揺れや変形が生じやすいというデメリットがありますが、逆にそれが構造的な粘りとなり、その粘りが建物の倒壊を防ぐことにつながります。

倒壊せずに変形でとどまった貫工法の建物は、建て起こしすることで復元させることも可能という柔軟性を持っています。
粘りのある貫工法と、筋交いや構造用合板で耐力壁を固める現在の木造軸組み工法では、地震の揺れに対する反応が違います。貫工法は揺れに対し
て追従することで倒壊を防ぎ、木造軸組工法は建物自体の強度で倒壊しないように抵抗します。

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