今年の新築もWB工法で


 

基礎の上に土台を据える

基礎の上に土台を据える

組み立て工事

組み立て工事

骨組全体像

骨組全体像

施主が塗っても安全プラネットカラー

施主が塗っても安全プラネットカラー

破風と軒天はプラネットカラーで

破風と軒天はプラネットカラーで

屋根の棟に通気ダクトを付けているところ

屋根の棟に通気ダクトを付けているところ

これが本体。壁の外と中を別々に排気する。

これが本体。壁の外と中を別々に排気する。

屋根の上の通気口

屋根の上の通気口

棟梁の祝詞

棟梁の祝詞

一家入魂?

一家入魂?

先日の地鎮祭で始まった、新築工事は、WB工法ですることになった。お施主様と、打ち合わせする中で、どのような機能を選択するのか、決めるのは、なかなか、難しくも楽しい時間帯である。今回、当社のプランで進めたのは、wb工法のほかに、まきストーブの提案、徳島杉による板倉工法の提案、お湯による床暖房システムの提案、ホタテ壁の効能、ドイツ漆喰の提案等のプレゼンテーションを行った。

今回採用されたのは、WB工法と、床暖房である。外壁は、徳島杉の板張りになった。もちろん、クルミの床板やドイツ漆喰、等の健康に配慮した住まいになることは必修である。

基礎工事が終わり、いよいよ、組み立て工事である。

土台は、シロアリに対して、強い抵抗力のあるヒバの木である。何年か前から、シロアリの薬と、防腐剤(クレオソート)を使うのをやめている。ベタ基礎と呼ばれる一面コンクリートを打設するやりかたと、ヒバ材を使っていればシロアリの被害はほとんどない。(今のところ)また、この方法だと、容易に床下を点検することが出来るのである。

柱は、すべて、国産のヒノキを採用した。(120ミリ角)屋根の裏板にはコンパネを止めて、杉の相ジャクリの板を採用したが、コンパネよりも安価だったのには驚きだ。

軒天と破風板、鼻隠し、広木舞等は、いつものようにプラネットカラーのOPという塗りつぶしの自然塗料を使った。シンナー系の塗料と違い、刺激が少ないので、子どもにも安全で、施主様に塗ってもらうことが多い。最近、こういった自然塗料というのが多く出回っているが、本当にどこまで安全かというと、メーカーの言うことを信じるしかないのだが、幸い、私自身がアレルギーがあり、自分が反応しないものを主に使っている。実際、安全を売りにしているメーカのもので、極端にアレルギー反応を起こすものがあるので、要注意である。こればっかりは、各人反応するものが違うので、一つ一つ調べるしかないのが、現状だろう。

今回使った色はミィディアムブラウン。これも微妙なので、結果は仕上がりを待つしかない。

通気断熱WB工法の特徴は、屋根の上に本格的な自動開閉空気抜きが附く。外から見ての違いはこれくらいである。実に控えめな特徴でありながら、効果は絶大である。今回の建築では、施工しながら、順々に説明していこうと思う。

ところで、棟上げ式のことだが、かつては仕事終了後、宴会するのが上棟式のお祝いだったが、近頃は、本来の棟上げ式に切り替えた。昼間、棟木があがって時点で、御神酒と、塩をお供えし、御幣の附いた棟札を屋根裏の棟束にお奉りする儀式を行っている。当日の工事関係者一同と、お施主様家族親戚の人とともに、大黒柱に向かって、祝詞をあげ、柏手を打った後、洗米と御神酒で、上棟を祝っている。

約10分ほどの儀式ではあるが、喜びを分かち合うとともに、敬虔な気持ちになり、とても引き締まる思いがする。我々の造った家が、大切にされ、家族の健康と財産を守る指針となり、ますます栄えるように、心から祈るものである。日本の文化として、これを伝えていきたいと思っている。

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