ちょっと待った!!築30年の日本建築


 

改修前

改修前

改修中

改修中

 

粋をこらした日本建築も30年経つと改修箇所が、色々出てくる。もちろん、生活様式も変化して、住み方が変わる場合もあるが、特に頂けないのは、ベニヤ張りの床部分である。合成接着剤の寿命なのか、貼り合わせの一枚一枚がはがれて、紙のようになり床がブカブカしている。シロアリが入ったのでもなく、湿って腐ったのでもないのに。

そのころの建物は床部分にほとんど例外なくフロアーやフローリングといった新建材の合板が張ってあるので、思い当たられる方もたくさん居られるだろう。全体がそうなってくると、もう家自体の寿命かと立て替えを考えられる人も多いだろうが、ちょっと待ったである。

悪いのは新建材の部分だけなのでそこだけ張り替えれば容易にリニューアルできるのある。しかしながら、床板をフロアーに、布地をクロスに、台所(勝手とも言う)をキッチンに、横文字に言い換えるだけでどうしてこう、薄っぺらな安っぽい偽物になってしまったのだろうか。

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