ドイツ通信11「暖房装置」


 

どこの家にも煙突が

どこの家にも煙突が

今日はしっかり暖かい一日で20度ぐらい有りました。春になってしまう前に、ドイツの暖房事情です。暖房装置 外の気温は日中でも零下。風がなく、太陽があれば、“ぽかぽか”お散歩日和ですが、風が吹き付け、雨が降っているとさすがに、「ヨーロッパの北の方にいるんだなあ〜〜」と実感します。でもブレーメンは豪雪地帯でもなければ、気温も零下数十度になることもないので(今のところ)、過ごしやすい部類の都市だと思います。  さて、気温は零下なのですが、日本では必須のババシャツを着て出かける気にはなりません。いくら寒くてもババシャツを着ていくのは間違っている!と自制しているのです。その理由は「建物の中が暖かい」からです。この季節でも建物内(家の中)では半袖でうろうろする人もいるくらいです。つまり、ババシャツを着込んでいると脱げなくて暑い思いをすることになってしまいます。(デパートでババシャツが“冬の必須アイテム”として売り出されていないのはこの理由によるのでしょう)。  部屋を暖めている暖房器具は・・というと、窓の傍(もしくは壁際)に取り付けられた、パネルヒーターのような物です。中に、暖かい蒸気が流れていて部屋を暖めています。 私と言えば、日本の実家では(ここよりも暖かい地域のはず)石油ストーブを使用し、定位置は石油ストーブの真ん前(ほぼ密着)で、温風を直にマトモに受けて座っていました。それでも、寒いと感じていたくらいです。家の造りにもよるのでしょうが、温風も吹き出ていない、ヨーロッパの暖房器具がなぜこんなに暖かいのでしょう・・。 日本の(私の実家の)冬との違いを思い出してみました。

○窓が結露しない:窓ガラスは2重が基本です。日本に比べて湿度が低いこともあるのでしょうか。窓ガラスが曇るのは、やかんにお湯をかけて沸騰状態で延々放置したときくらいです。

○足下が冷えることがない:私はあまり血液の循環の宜しくない体質をしています。冬場の足先・指先は、「血通ってる??」と思うくらいの冷たさです。しかし、ここでは、外部から冷やされて手の感覚が麻痺することはあれども、身体内部からの「冷え」を感じることはありません。 ○暖房をつけっぱなしにしていても安心;消し忘れで小火・・なんてことはありません。(暖房費は度外視) そして考えが及ぶのは、「部屋の中の温度が一定に保たれている」のだろうということです。日本の石油ストーブからは温風が出ています。ストーブ着火時、部屋は冷え切っています。すると・・空気の対流が起こりますよね。そうやって空気が循環し部屋が暖まっていく・・。だから最後まで、床付近の空気は冷たいことになります。同じ部屋にいるのに場所によって暖かかったり寒かったりが露骨に感じられたり、一日の内で室温の差が激しいのが日本の部屋のような気がします。  ここでは“気が付いたらぬくぬく!”という感じです。(常に弱レベルの暖房をいれておくのも普通のことのようです)。だから「暖房の傍じゃないと寒くて居れない」ということがありません。「部屋の中で寒さと格闘することがない・暖かい場所を求めて部屋をさまよう必要がない」という事実が、「部屋が暖かい」という表現になるのかもしれません。(もっと、家の建築資材の問題などもあると思うのですが、残念ながら門外漢のため分かりません)  ちなみに日本では、例え部屋が暖まっていなくても、室内ではコートや上着は脱ぐ!っていうのが常ですよね。我慢しているというか、「そのうち暖かくなるし、暖かいところでコートなど着ていたら、外に出たとき更に寒い!」と感じるのを予め避けるためです。そして体感温度を一定に保とうとするためです。でも、ここでは、寒ければ延々コートを着たままで大丈夫だし、寒くなくても(当人の感覚は分かりませんが)コートや帽子を身につけたままの人をよく見かけます。「そんなことしてたら風邪ひくよ〜〜〜」と思うのは日本人だけなのかもしれません。(こんなことを続けても風邪を引かないのは体質の違いでしょうか?)

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