ホタテ健康壁


 

施工中の川島氏

施工中の川島氏

ホタテ上塗り

ホタテ上塗り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何年か前から、ホタテ健康壁を、使い始めました。これは、北の海でとれるホタテ貝の貝殻を粉にしたものを、海草の布海苔(角叉や、銀杏草を煮て作る海草糊)と混ぜて漆喰のように壁に塗るものです。貝殻を焼いて、消石灰として、土と混ぜて壁に塗る技術はふるくからあったので、貝殻を壁に塗ると言うことは別に珍しいことではないのですが、焼かずに微細な粉にするのは、かつてはできなかったと思われます。とにかく、このホタテ壁、とても白くて、乾くと堅くなるので、材料としては壁に向いているといえます。それだけでなく、通気性があり、湿気や、においなどをすいとるので、湿度調整や、臭気抜きにも効果があります。病院や、美容院をはじめ、住宅でもトイレ、脱衣室から、台所、居間、寝室まであらゆるところで、その性能を発揮しています。

もう一つの特徴は、施工性の良さにあります。かつての本漆喰(近代の化学糊を使った調整材料を除く)は、プロの職人が何日もかけて塗る超高級品だったのに対し、ホタテ壁は、ほぼ、一回塗りで仕上がり、早く安く塗れるのです。また、仕上がりの程度を気にしなければ、素人でも、そこそこに塗れるのです。

ホタテとよく似た材料に、珪藻土というのがあります。これは、水中のプランクトンの死骸が堆積し化石化したもので、最近健康壁として注目されています。しかし、珪藻土の場合、極端に引っ付きが悪く、化学糊を大量に入れなければとても塗りにくいそうです。化学糊を入れると、薬品の有害性もさることながら、通気性がなくなってしまうので、効果は半減してしまいます。珪藻土と布海苔を混ぜたものが、最近開発されたそうですが、高価な上に、プロが塗っても塗りにくいといわれています。

このホタテ壁を開発したのは、滋賀県の守山市に住むそば屋さんです。だしを取ったりするのに使っていたホタテ貝、貝殻がどんどんたまっていきます。末端消費の店でさえこうなのだから、北海道や青森の生産地では、ものすごい量の貝殻だろうなあと想像したのがきっかけです。想像通り、現地では、山になっていました。何かに使えないかと開発されたのが健康ホタテ壁です。http://www.awase.jp/

開発者の上月忍さん、研究技術者の川島輝さん、二人の名前は歴史に残るかもしれません。滋賀県が生んだ健康材料だと思うと、ますます愛着が湧いてきます。

もちろん、ホタテ壁にも、欠点がないわけではありません。吸湿性と吸着性がよいために下地材料のアクを表面に吸い上げてしまいます。色が付いた下地の場合は要注意です。逆に、色を付けても内部に吸い込んでしまうので日がたつに従って、白く漂白されてしまいます。つまり、色壁にするのは難しいです。多孔質の粒のため、仕上がりが、つるつるにはなりにくいです。塗った直後は海草のにおいがします。(どれも日がたつに従って緩和されます。)

においがとれ、冷暖房がよく効くようになり、ホルムアルデヒドも吸着し、湿気も取り、部屋が明るくなり、乾くと、堅くて、猫も爪を研がなくなり、丈夫で、施工性がよく(鉄骨にも塗れる)殺菌力もある(強いアルカリ性)いいことずくめの健康ホタテ壁、是非、使ってみてください。注文はあわせの会会員店へどうぞ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

Top