ドイツ通信2.5「ブレーメンのこと」
自由ハンザ都市「ブレーメン」
学校の授業で、「私は自動車でハンブルクへ行きます」=「Ich fahre mit dem Auto nach Hamburg」という生徒の発言に対し、先生は「Ich fahre mit dem Auto nach HH」と書きました。
「おや?」と思いました。「ハンブルク」なら「HB」のほうが相応しくない??って。「Hanburg」=「HB」・・素人考えです。
しかし、ブレーメンの町では「HB」ばかり見かけます。車のプレートで、です。プレートの表示は日本と同様どこで買ったか?(登録か・・?)で地域名の表示がされています。
いったいどういうことでしょう。ここには日本にない表現がありました。正式には、ブレーメンは「Freie Hansestadt Bremen」「自由ハンザ都市ブレーメン」の「HB」であり、ハンブルクは自由ハンザ都市ハンブルクを省略し「HH」なんだそうです。そして実はこの「H」を冠する都市がもう一つあり「HL」リューベックだとか。
ということで「HB」はブレーメン。自由ハンザ都市とは12世紀ドイツにに生まれた都市間の貿易同盟のようなモノです。多いときには200以上の街が加入していましたが、今は、前述の3都市を残すのみです。
さて、ブレーメンがどこにあるか知らない方もいると思います。旧西ドイツの北の方にあります。そして、この自由ハンザ都市の名残からか川を60キロほど下流に下ったところに「ブレーマーハーフェン」という港町を飛び地として持っています。ブレーメンの人のことを「ブレーマー」というので、この飛び地の人のことは「ブレーマーハーフェナー」とでも言うのでしょうか。「—」が多くて大変です。当時は船による海洋貿易が中心だったので、海への出口として、港が必要だったのでしょう。ドイツ中のモノをブレーメンに集めて、そこから川を下って、ヨーロッパ中にモノを売りさばく。
古くから栄えた街であったといえると思います。
日本で言えば長崎のような感じかな(親方コメント)
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