ドイツ通信6「これも素人作業?」


 

窓じゃなくて絵、えっ?

窓じゃなくて絵、えっ?

家には顔がある。そして鼻もある?

家には顔がある。そして鼻もある?

ふつうの集合住宅もあります。

ふつうの集合住宅もあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドイツというかドイツ語圏のお父さんは、結構、日曜大工が得意なのでしょうか。家も自分で建ててしまうような人が多いようです。私が聞いた人は、人生の内、何年間かは大工になるんだと言っていました。だから、ホームセンターのような所はずいぶんと発達していて、その中には、素人にもわかりやすく説明してくれる従業員が居るというのを聞いたことがあります。日本でも、かつては、百姓の合間に、何でも創ってしまう人がたくさん居たようですが、最近は、分業が進んで、あまり見かけなくなったようです。それと同時に、大工の質も落ちてきたかもしれません。(親方談)

 

 

これも素人作業?

 

 ドイツの人々は、何でも手作りしてしまうのだそうです。この手作りは、専らお父さんの役割です。そして、お父さんは自宅に、工具類を収納したり作業を行う部屋を持っているとか(半地下部分に)。

 

 さて、家の中の本棚だったり、テーブルだったりの家具類を組み立てたり、内装を自分仕様に改宗するのは理解できます。でも外装のアレンジもお父さんの仕事なのでしょうか?ごくごくたまにですが、家の外壁に装飾が施してある家があります。

 

 一つは、窓がほとんど無い西側の壁(何故窓がないのか不明)が、窓の絵で埋め尽くされている家。恐らく個人宅です。確かに、壁のままにしておくと、その傍を通る者に圧迫感、閉塞感を感じさせます。他の絵、例えば、怪獣とか、アニメキャラとか、はたまた宇宙とか森とか、住んでいる人の好みだけで絵が描かれていたら、それはそれで、違和感があります。近隣住民から景観を損ねると苦情がでるやもしれません。だから、この窓の絵は、そういった意味では、景色にしっかり馴染んでいます。これはお父さんの作なのでしょうか?? 

 

 もう一つは、なんでしょう・・・・。家を顔に見立てているのでしょうか。窓と窓の間に鼻らしきものが付けられています。これは明らかに用無し突起ではないでしょうか??もし仮に、内部も鼻のでっぱり部分だけ湾曲して出っ張っていたら・・(家の建て方のことはよく分かりませんが)かなり特別な家だと言えます。私には、この「鼻」は、家顔の「鼻」(外見)以外の役割を持ち合わせていないように見えます。壁が真っ青なのも特徴的ですね。

 

 こうやって見てみると、家には一つ一つ個性があります。日本で青い壁の家って敬遠されますよね?家を建てるときの色決定で一番重要なのが「壁」です。その壁の色によって、家の雰囲気が決まります。近隣への影響も大きいはずです。そして外壁は一番大きなパーツを占めるので、“明るい色を使えばより明るく見えるし、暗い色は更に暗く見える。内装で言えば、天井は壁の色よりも明るく、床は壁より暗い色を使うと落ち着く・・・“と勉強した記憶があります。

 

 その外壁が「青」なのだから、この家の住民はなかなかチャンレンジャーです。冬場の今は見ていると寒々しますが、夏場は涼しさを提供するのかもしれません。(でも、あまり奇抜さでの違和感がありません。それは、どの家もその家の“顔”を持っているからかな〜〜と思ったり)。

 

 で、これもお父さんの仕事ですか??(後日談:まじまじ「鼻」部分を見つめてみると、煙突のように見えなくもありません→そう考えるべきかも。)

日本でも、屋根の上に、でかい猫のモニュメントが乗っているのを見たことがあります。での多分あれは広告塔の代わりだと思われます。このドイツの窓は、純粋な遊びのような気がします。どんな人が住んでるのか、尋ねてみたいような、何だか怖くて近寄れないような、不思議な空間です。少し、病んでいるような気もします。危ないので、直接は調べに行かないで下さい。(親方)

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