ドイツ通信19「ゴミ分類再び」


 

ゴミはどこも同じか

ゴミはどこも同じか

ゴミ回収箱

ゴミ回収箱

 

 

 

 

 

 

今更だけどゴミ分類

 

 ゴミの分類やリサイクルなど環境問題に関しては先進国のドイツですが、以前「結構分類って曖昧です」と書きました。

 

先日、「ゴミ分類」に関しての冊子が郵便受けに入っておりましたので、今更ながらに紹介したいと思います。

 

 家庭ゴミとして回収対象になっているのは以下4種類。それぞれの家庭が4種類のボックスを所持し、回収の日に家の前に置いておくと回収してくれます。

 

 さて、この冊子ですが、結構細かに分類を書いてくれています。アルファベット順に並んでいるのでカテゴリーがバラバラですが、そのまま分かる範囲で記します。『○』は回収対象、『×』はそうでないもの。

 

1)グレーのボックスーーその他ゴミ

 

『○』ファイル(バインダーなど)、灰、バケツ、白熱電球、家庭・生活ゴミ、陶器・食器類、木片、薬、使用済みで汚れたの紙くず、箱、ラップなど、鋸くずなど、掃除機のパック、壁紙、ペットのトイレや寝床などの藁、おむつ

 

『×』電化製品・器具、有害物質、資源ゴミ

 

2)茶色のボックスーー有機ゴミ

 

『○』パンやケーキのかす、卵の殻、フィルターやティーパック、食べ物のかす、魚・肉のかす、コーヒーの粉、野菜・果物のかす、花、雑草、植木鉢の土など、低木・草類

 

『×』果物ネット、チーズの外皮、ビニル袋、ペットの寝わらなど、ソーセージの外皮、道ばたのゴミ、おむつ

 

3)ブルーのボックスーー古紙等

 

『○』パンフレット類、紙の箱や袋・パックなど、雑誌、新聞

 

『×』汚れた紙類・紙箱・紙袋、コーティングされた紙(つるつるの紙)、壁紙

 

4)黄色のゴミ袋——資源ゴミ

 

『○』プラスチックや金属製のパック類(ドリンク/ミルクのパック、コーヒーのパックなど)

 

『×』オーディオ・ビデオカセット、グラス、プラスチック製品、紙類、おむつ

 

 

 

こんな具合です。

 

 4)が比較的厳しいのですが(ほぼ透明の袋のため、あまりに中のゴミが酷い(分類を守らなさすぎ)場合は、放置されます)、それでもプラスチックも金属もまとめてポイ。牛乳パックもお菓子の袋もまとめてポイ。楽なものです。中身を洗う必要もないようですし。1)などは最大の逃げ道で、電球でも鼻をかんだ後のティッシュもまとめてポイ。

 

 この分類表を見ていて気がつく事は・・。

 

あ)“木片・壁紙・鋸くず”などから、日曜大工的なことをする家庭が多いこと。

 

い)“ペットの寝わら”から、ペットを飼っている家庭が多いこと。

 

う)“植木鉢の土、低木・草類、雑草”などから、庭やバルコニーがあり、植物を育てる家庭が多いこと。

 

え)“パン・ケーキ、チーズ、ソーセージ”などから、主食は何かということ。

 

が見えてきます。

 

 ゴミを見れば、その家庭がどんな生活をしているかが分かります。(だから日本でも透明のゴミ袋を使うのには抵抗がありました、よね?)。なかなか面白いですね。

 

でも「おむつ」の頻出には驚きます。こんなものを1)のその他ゴミ 以外で捨てようと思う人がいる時点でびっくり!ですが・・・。ちなみに、私の見た感じでは、電化製品や粗大ゴミは、引っ越しの際などに、無配慮に家の前などに放置されています。そして誰かが持って帰ったり、業者が来て回収したり・・されています。(もしくは、捨てた本人が回収を依頼しているのか・・←これは未だに疑問です。定まった「粗大ゴミの日」はありませんし、家電リサイクル法めいたものも聞いた事が無いし、家電や粗大ゴミ系の行き場に捨て場・タイミングに困る・・という話も聞いた事がありません。)

 

このレポートから見えてくるのは、ドイツの分類の基本になったいるのはもしかして、リサイクルできるもの、そのままリユース出来るもの(使える電気製品とか家具とか)腐るもの(有機ゴミ)後、捨てるしかないもの(燃やすのかも)と言う別れ方で、徹底して分量を減らす仕組みかと思う。特に日本と違うのはデジポットせいだとおもう。出した(売った)ところが責任を持って処分するという姿勢が違うと思う。ここのところは本当に支配構造が違うとしかいいようがない。瓶でジュースを売っている頃はそうでもなかったが缶入りのジュースを戦勝国の某企業が売り出してからはいえなくなってしまったのだろう。情けないと思う。企業が売り放しのものを、住民がせっせとボランティアで始末しているのである。国の政治自体がよく似た体制なのでいうこともないが。(親方)

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