ドイツ通信20「歴史に学ぶ」
通り名に歴史を学ぶ
国によって住所表記は異なります。
例えば
■日本の住所
〒 *11−1111
滋賀県**市**3丁目5−12
■中国の住所
江蘇省南京市西安路10號
2113*0(6桁の郵便番号)
■シンガポールの住所
Blk 115 Bukit P**mei Road
155***(6桁の郵便番号)
■ドイツ(ブレーメン)の住所
Langemarck Strasse 1
28*11(5桁の郵便番号)Bremen
こんな感じです。
上の例から、日本以外は道路名で住所を表している事が分かります。この表記を用いている国の方が多いのではないでしょうか?はっきり言って、分かりやすいですし、目的地がどこにあるのかが探し当てやすいです。道がどこにあるのか、さえ分かれば・・それをたどるだけ。しかも、往々にして家は番号順に並んでいます。北を向いて右側が偶数、左側が奇数・・というような具合に。
そのかわり地図はかなりごちゃごちゃしています。すべての通りに名前がある訳だから。
日本の住所は分かりにくいですね。2丁目はどこからどこまで・・とか。この幹線道路が境界。この川が境界・・などと言う風に。しかも 各戸の番地はかなりランダム。3丁目5−12のお隣が3−5−14では無い場合もあり。郵便屋さんは大変です。
ブレーメンにおいて・・当然ですがどんな小さな路地にも名前がある(そこに家があれば)ようです。そして標識が立っています。近所にある「Langemarck通り」の由来を知ったので紹介したいと思います。
もしかしたら、かなり知られた話なのかもしれません。というのはドイツでは?有名な「Langemacrkの伝説」に基づいて名付けれられているからす。
調べてみました。ドイツ国内で「Langemarck」と言う名を持つ通りは、エッセン、ボン、ミュンスター、アウスブルグなど10箇所。「Langemarck」にちなんだ施設や建物を含めるともっとあるようです。
さて。「Langemarck」とは、第一次世界大戦時に戦場となったベルギーの地名。その戦いで、若い学生などで組織された、武装に乏しい部隊が敵に立ち向かい、膨大な数の命が失われました。敗戦ではあったものの、彼らの勇敢な姿を、将軍は褒めたたえ世に広めました。“ドイツ国家”を口ずさみ敵に向かった、と。この伝説が由来です。
そして、この国家のために命を捧げる(誇張された)精神は、ナチスによる啓蒙にも利用されたという歴史もあることから、善きも悪きも含めた“歴史”を忘れないように・・という意味も込められているようです。
通り名の由来の背景を知れば、ブレーメン歩きがもっと楽しくなるかもしれません。
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