ドイツ通信47「恋人の聖地 ドイツ編」


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恋人の聖地 ドイツ版

恋人の聖地かぁ。私は正直、下記の場所、一つも知りませんでした。(親方談)

 “恋人の聖地”。ふむ。

 

佐渡弥彦国定公園—新潟県柏崎市。

 

厚田公園展望台—北海道石狩市

 

浜名湖サービスエリアー静岡県浜松市

 

湘南平—神奈川県平塚市

 

うたづ臨海公園—香川県宇多津町

 

須磨海岸—兵庫県神戸市

 

 その他にも日本各地にこう呼ばれる地があるでしょう。モニュメントに南京錠を取り付けたり、鐘を鳴らしたり・・。“永遠のつながり”をお互いに確認しあう儀式。基本的に日本人って好きですよね、こういうの。“呪い”とか“占い”とか。“超人的”“超越的”な力をなんだか信じてしまうと言うか、頼ると言うか・・。とりあえず“やりたい”というか。

 

発祥は?というとイタリアという説が有力。近年になって小説や映画の影響もありイタリアでは大流行。フィレンツやローマにフィレンツェのヴェッキオ橋・ローマのミルヴィオ橋が特に有名だそうで、橋の欄干等に錠をして、川から鍵を投げ捨てる・・というのが一般的なやり方です。残念ながらフィレンツェでは安全上環境上の問題から全面禁止になったらしいですが・・。

 

 さて、日本ではよく見聞きする“恋人の聖地”。こんな地味なドイツにも存在するのです、そういう都市が。

 

 

 それは・・「ケルン」です。大聖堂が世界文化遺産に登録されている、あのケルンです。ケルン中央駅すぐ側のライン川に架かる橋の上。ライン川の岸に位置する駅に発着する電車が通る、この鉄道の橋に平行して歩道部分があり、線路への侵入を防ぐために、そこに設置された金網や柵に無数の南京錠がぶら下がっています。南京錠には名前やイニシャルと日付が書かれています。きっとどこでもやり方は同じで、錠をした後、鍵はライン川へ投げ捨てられるのでしょう。

 

 ケルンでこの南京錠が取り付けられ始めたのは90年代後半頃からではないかということですが、錠の数はこの一年で急激に増加し、今も日に日に増える一方とか。正確には、誰が、いつ、どうして始めたのか不明だけれど、イタリアに倣った“新しい風習”“新しいシンボル”的存在になっており、観光・商業面でもプラスに働いているようです。現在のところ、鉄道の運行に支障が出たり、安全面に問題が生じない限り、この南京錠が取り外されたり、施錠禁止になることはないようです。

 

 

 川があり橋がある都市などドイツに無数にあるのに、なぜ“ケルン”なのか?何か、奥深い理由が実は存在する・・のかもしれません。

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