中世城郭 丸山城、北坂城を訪ねて


談笑する中井准教授

談笑する中井准教授

振り向く中井准教授

振り向く中井准教授

説明そっちのけでキノコなどを探す子供たち

説明そっちのけでキノコなどを探す子供たち

 

 

我がふるさと大萩の山中にあるという丸山城(別名村山城)を、訪ねた。同行者は日本でも指折りの中世城郭研究者にして、聖泉女子大の准教授中井均大先生と、東近江教育委員会の明日(あけひ)専門委である。もちろん、その他諸々の庶民も一緒ではあったが。古くから、地元では、城があったと言い伝えがあり、丸山城の頂上では、かつては「オカイレ」というオコナイが例年、欠かすことなく催されていた。地元民にとっては大変思い入れの深い地である。しかしながら、地形の改変を持って、城郭跡とする現代の識別法には丸山城がひっかっからないであろうことは、容易に想像できたため、大先生をがっかりさせまいと、行く道々、大萩町の歴史と、村の成り立ちを、雄弁に説明する私であった。だが、結果は、無益に先生を期待させたため、よけいにがっかりさせたようである。色々念入りにお調べ下さったが、その狭い頂上部は、3分もあれば、二回りでき、「残念だが、痕跡は何もない。」と言わしめた。「しかし、居城でなかっただけで、地形から見て、当時何らかの施設があった可能性は否定できない。」という極めて控えめなお墨付きを頂いた。せっかくご足労頂いたので、収穫なしとあっては申し訳ないので、筒井千軒跡の筒井神社にご案内し、何かをつかんでもらおうとしたが、どうも、先生は、霊感型の研究者ではないらしい。実存主義というか、城とか、しろ、シロと名の付かないものには、ときめかないのかもしれない。マニア中のマニアである。

変わって午後からは北坂城に向かった。

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