東近江景観計画策定委員会
東近江市も、合併3年目を迎え、景観条例を作って、市内の統一感をもてるように、景観計画を立てることとなった。その委員に、愛東地区の担当として、出席することになった。前回、市の花と木を決める委員会に出て以来の委員であるが、何人かは同じ顔ぶれだ。顔見知りが居ると、何かと心強いが、他にも知っている人が居た。
景観条例と言えば、25年前、町を美しくテーマに、愛東でもこのことが盛り上がった経緯がある。何人かで、ヨーロッパに視察にも出かけた。そのときは条例制定まで行かずに、立ち消えになったが、ずっと気になっていたので、今こうして策定委員会に参加できるのは喜びでもある。
どんな風景が美しいのか、どんな景観を守るべきなのか。人それずれ違うので難しい。何百年も続く地縁共同体が崩壊した今、新しいコミュニティのなかで、共同幻想を抱くことが出来るのか、と言うのが、私の憂慮する点である。あるいは生物学的に、良しとする共通点は見いだせるのだろうか。
京都大学の今西錦司博士は最晩年、この問題に取り組んでいた。生物に、個体として、あるいは群れとしての、原帰属性(プロトアイデンティ)はあるのか、否か。
どこへ向かって収束していくのか。楽しみである。
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