太子講
1月13日愛東建築組合主催の太子講が開催された。太子講とは、江戸時代から続く講で、法隆寺など、日本の国家創生期に色々優れた木造建築を建立したという聖徳太子を敬い、大工の神様としてあがめる行事である。
かつては、聖徳太子をだしに飲み食いする会であったかもしれないが、最近では建築組合の総会も併せて行われることもあり、まじめな会合になりつつある。それと合わせ、参加者全員が早朝、聖徳太子建立の百済寺に集まり、祈祷をうけるようになった。
太子像を前にお祈りしていると、職人にとって、仕事は取るというより与えられる物という謙虚な気持ちになってくるから不思議である。どんな確かな技術を持ってしても、それを生かす仕事がなければ、意味がない。こんな時代、今年も仕事が出来ますようにと祈るばかりである。
毎年、この日だけに顔を合わす人もあり、お互い、一年の労をいたわり、健在ぶりを祝うのも、この講ならではである。刺激を受けたり、仕事を見つけたり、情報交換したりと、いろいろ得るところも多いので、もっとたくさんの人に参加して欲しいのが実情だが、組合員でも、全くこない人も多い。
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